◇ 私のお勧めする自己整体 ◇ 更新日 2007.1.29
◆はじめに
病弱だった幼児期の経験をきっかけに、大学中退後より、幾つかの専門学校を経て、
「食育・体育」の道一筋に三十年弱の時が経ちました。 ここ10年は 「手技療法」の道
一本に絞り、道半ばにして益々思う事は、何事も 「過ぎたるは及ばざるが如し」 で、
少々無理をしてでも目標を達成しようと思う人、生活習慣で自分を抑えきれない人は、
必ず「代償」が必要になる、という事です。しかし、自分でコントロールの出来る人にと
って、「健康 (競技の場に於いては勝利)の極意」 と呼ばれるものは、意外と身近に
あるのでは、と思うのです。
身体の不調がある場合、まず睡眠を充分にとってみて下さい。それでも解決しない場
合は、まず、しかるべき医師の診断を受ける事をお勧めします。これは緊急を要する症
状の有無を確認するためで、
「内臓の機能障害」が疑われる場合は、仕事や学業より
も
病院での検査が優先することは言うまでもありません。
競技選手の
「体性機能障害」に関しては、経験豊かな施術者 (自身も競技経験者であ
る)の診断が最も良い選択肢です。
◇ ◇ ◇
頭痛薬や胃腸薬など、市販薬をむやみに服用するのは疑問です。 原因が全身の筋
緊張、肋骨の可動不全からくる胸郭の緊張、仕事での姿勢が原因 (横隔膜の可動不
全など ) の胃の不調は、薬が効かないばかりか、薬を常用することにより、ほとんど
の
場合、「胃肝障害」を起こしています。必ず医師の診察を受け、処方された薬を服用し、
数日経っても変化がないようであれば、病院を変えてみましょう。いくつかの病院の検
査で原因が判らない場合、「ストレス」や「体性機能障害」 によるものが殆どです。 そ
の場合はこちらをご覧下さい。
もちろん、病院で検査をする ⇔ 整体を受ける の順序は逆でも構いません。
「セルフケアの重要性」
「整体・自己整体」は、自分の心身を常に最良の状態に保つ為の毎日の必須事項。
不良姿勢などの悪い「生活習慣」を見直すことが、機能障害に陥らないための最良
の手段です。 生活習慣を改善できなければ、習慣的に 「整体」 を受ける必要があり
ます。
◇ ◇ ◇
身体を酷使する職業の方、ストレスを受けやすい職場環境の方、食事をする暇もない
ほど多忙で胃腸に負担をかけっぱなしの方は、 自分なりのケア方法を探し出して、毎
日少しづつ行えば、体調の悪化を最小限に防ぐことが出来ます。
「体調」 こそが、仕事の成果に反映すると言っても過言ではないでしょう。
かのイチ
ロー選手もインタビューの中で、「七割はケア」 と言い切っていて、年に数回は「整体」
を受けています。
◇私がお勧めする自己管理法 (自己整体)
@まず第一に悪い習慣と悪い体癖を改める。
長時間にわたる不良姿勢、食べ過ぎ・飲み過ぎ、ストレスは、身体に多大な負担を
かけます。 日常より、仕事や勉強の姿勢、食事のとり方、人間関係などに改められる
箇所があって、それらを改善させる事が可能なら、身体の状態も好転します。
A正しい呼吸法による毎朝の瞑想を行なう。
現代病の多くはストレスによるもの、と言われています。正しい呼吸法による瞑想は、
ストレスを取り去る大きな効果と、呼吸による圧力勾配により体内の免疫系の向上に
大いに影響する、という効果があります。 ゆっくりとした無理のない呼吸法は、全身の
滞りによる慢性疲労を除去し、全身の細胞を活性化させて心身を若返らせます。 正し
い瞑想は大脳皮質の興奮を和らげ、内臓の働きを良くし(便秘の解消・食欲不振の改
善・胃腸の活性化など )、体臭(活性酸素) の除去、排泄作用を高める等、様々な効
果を期待できます。 毎朝の数分で心身を変えることも可能です。
B中国武術 (養生功 〜 あくまでも内剄を基礎とした自衛術まで )
私のお勧めするのは ⇒ 意拳
ヨーガ 私のお勧めするのは ⇒ アシュタンガヨーガ など
などで、自主的なメンテナンスを習慣づける。
「身体の歪み」 はある程度、自分で治すことが出来ます。 中国武術やヨーガの教え
を乞う先生は、慎重に選ぶ事をお勧めします。中国では 「三年かかっても良い師を選
びなさい」 という教えがあります。効果が絶大である反面、現代の運動生理学、機能
解剖学等に照らし合わせてみて、やり方を間違えると、身体に悪い影響を与えるやり
方も含まれてるからです。
残念な事ですが、「心身の内面と向き合う」 事を守り続けている中国武術やヨーガは
ごくわずかしか残っていません。
上記のふたつをお勧めする理由は、「 意拳 」や「 アシュタンガヨーガ 」 は、身体の
歪みをある程度まで自分で治す事のほか 「副交感神経」を優位に切り替えるための
秘訣が含まれているからです。「副交感神経優位」はリラックスした状態を指し、胃液
や唾液の分泌は高まり、血管は拡張し、手や足は温かくなり、免疫力などが向上しま
す。
道場やジムへ行かない日も、仕事や学校がある日は、たとえ数分でも毎日(自宅で)
行ないましょう。 「歪み」を正すとは、身体の機能全般が向上すると言う事です。私の
場合は、稽古をやる日はもちろん、やらない日もストレッチを付加しています。
ストレッチは何をやるにしても、大変重要です。
ただし「痛みなどの症状」 に対しては、機能解剖学に正しく基づいた、「直接的な施
術」の方が、「即効性」 があることは言うまでもありません。
毎日のメンテナンスを心がけ、身体から発する 「声」 を聞くことが大事です。
C食事、サプリメントなどの摂り方。
「正しい食事」を理解して心がける事は極めて難しいと言えます。 目で観て食べたく
ないもの、明らかに身体に悪そうなもの(古い油で揚げたものとか)、季節外れや鮮度
の落ちたもの等は、避けるべきです。 そして、ファーストフードより、スローフードです。
自然で新鮮な食物を採る事により、生命エネルギーを取り込むのです。
サプリメントの適応は、生活環境や体質、好み、年齢などによって異なると思います。
自然から作られた製品を中心に、新鮮で生に近いものが良いのです。
むしろ、朝食を抜かない、空腹時に刺激物を摂らない、就寝前に食事をしない、辛い
ものは程ほどに、免疫力の落ちている(虚している)人は、冷たいものと甘いものは避
ける、腹八分、味わって食べる ( 良く噛む ) などの方が、大事です。
美味しいものを食べる (飲む) ⇒ 幸福感に浸る ⇒ 精神状態に著しく作用するので
お勧めです。
D自然に親しみ、自然のエネルギーを取り入れる。
「自然のエネルギー」と言うと、何か空想的な世界のように考えている方もいますが、
構造医学を勉強し、日々、科学的な整体を実践している私にとって、もちろん、科学的
な裏付けがなければ信じるつもりもありません。
太陽や月が地球に及ぼす力、自然の樹木や空気、流れる水などが人間に与える恩
恵を考えたとき、それらを利用 することは、人間にって最も身近に出来る「養生法」で
はないかと思います。動物に親しみ、植物を愛でる事もお勧めです。
上記を行なうための毎日の少しの時間が取れずに限界を越えていると感じる方、日
々自分の身体の状態が悪化している、と思われる方は、是非、当センターを頼ってき
て下さい。 器質的 (目安としてその症状が十年近くになる方)、および精神的疾患が
無い方なら、一回から数回の 「整体」 で改善されるでしょう。
小宇宙である人体に備わった「自己免疫能力」、 これを最大限に有効活用するの
が、「整体」 の真骨頂であると思います。
文 : 小田 俊哉