五十肩 「体性機能障害による疑似五十肩」
一般に腕が上がらなくなると五十肩と呼ばれますが、本当に五十肩なのでし
ょうか?
五十肩は、石灰沈着性の腱板炎から生じる 「肩関節周囲炎(主に関節の周
囲に起こる炎症のこと )」などと総称される疾患群のことで、西洋医学でもはっ
きりとした概念がないようです。
では「体性機能障害による疑似五十肩」 とは・・・
@日常の生活習慣、スポ−ツ、事故などにより、肘から肩鎖関節、胸椎、頚椎、
肋骨、頭蓋骨など、胸郭より上の関節に可動不全が起きたとき、腕が上げに
くい状態から、上がらなくなるまでの状態で、主に、利き腕、事故などでの受
傷側に好発します。
A中枢リンパの還流障害によるもので、上部胸椎、肋骨の変位が著しく、小胸〜
大胸筋などのこう縮とともに、左肩に発症します。
上記のふたつの症状は、痛みのある箇所の西洋医学的保存療法では根本的に
治る事はありません。 理学的療法のみならず、周辺の機能障害の改善、生活習
慣の改善が最も大きな課題となります。