正しい整体の一例1
例えば、風邪をひいている人の身体の組織は、ある
一定の法則に従って歪んだり、縮んだりの異常をきた
しています。 その異常をきたしている箇所は、リンパ
系中枢部と深い関わりがあります。リンパ系の重要性
は、それらを失ったときに抗原の侵入を防ぐ事が出来
ずに、死にいたる事で証明されています。
リンパの流れが悪い =
免疫系統に支障をきたす
以上の理由から、中枢 (体の中心を通る)のリンパ
の流れを改善させることが出来れば、免疫系統は
大いに活性化されます。 全身のリンパ液の流れが
盛んになればなるほど、身体の防衛組織が「毒素」
や他の「異種性物質」と接触するチャンスが多くな
るからです。
この施術は、中枢のリンパの流れを制限する障害
を除去する (胸部と腹部の間に圧力の勾配を作り
出し、リンパ液を静脈の循環に引き付けることを中
心とした) テクニックであり、一般のサロンで行われている末梢リンパの流れを改善させ
る 「リンパマッサージ」 とは適用症状が大きく異なります。
胸腹隔膜は、左側に回旋する優先傾向がありますが、
それがリンパの流れの弊害となっているところから、
胸腹部の垂直軸の修正と横隔膜の直接筋膜リリース
を施すことで、中枢リンパの流れの回復に大きく影響
します。
さらに胸部の可動域を広げることにより、胸郭内の圧
力勾配に好影響を与えます。 各組織に直接的な効果
があり、体癖による慢性的な肺の機能低下、上肢の腫
脹、乳腺炎、術後の呼吸容量の低下に、極めて効果的
です。
また、このテクニックは、 胸郭内および近位の臓器の働きを活性化させる事が出来るうえ、
それらに起因する、下記の様々な症状を改善させることができます。
◇右利きなのに左肩・頸の左側が凝る人の症状改善。 ◇上肢、下肢の浮腫(むく)みの除去。 ◇呼吸器系疾患の緩和。 ◇肝臓または脾臓の受動的なうっ滞の緩和。 ◇熱が下がっているのに風邪の症状が抜けない方の改善。 ◇肝臓および脾臓の疾患の進行を抑える。 ◇病院で原因不明の目の異常 (小さい、垂れ下がるなど)の改善。 ◇病院で原因不明の胃腸の不調の改善。(主に内臓下垂による) ◇病院で原因不明の不整脈の改善。 (ろっ骨などの可動域減少や胸部周囲筋のこう縮が原因のもの) ◇骨盤の腫脹を伴うギックリ腰の改善。(事前に婦人科の検査が必要) ◇胃の不調、寝違いに似た頸の痛みの双方の症状の改善。 ◇更年期障害の諸症状(特にホットフラッシュ) |
※ただし、原因はあくまでも「体性機能障害」によるものです。
人体の全ての組織のうちで、リンパ系ほど 「オステオパシー・マニュピレション」 が大きな効果を及ぼし得る組織はおそらくないであろう。 -オステオパシー総覧より- 抜粋 (オステオパシーは、当センターの整体の一部の手技として活用しています) |